皆さまこんにちは、ご無沙汰しております。
絶賛連投中の社員やまだです( ^言^ )
決算書で何を分析すれば、経営の問題点が見つけられるのか?
が、イマイチまだよく分かっておりません(^^;)
なので間違いだらけの中、決算書の分析を実践(2度目です!)をしてみようと思います。
前回の分析では苦戦を強いられましたので、今回は「身近に感じられ」かつ「多角的な事業を展開していない会社」にしよう(笑)ということで、
スーパーの「イズミヤ」の2014年2月の通期決算(単位:百万円)を見て行こうと思いま~す(^▽^)
比較としてその前年期のデータも入れています。
最近のイズミヤの大きな動きは、以下のようになります。
・平成26年5月に上場を廃止。
・翌6月にはエイチ・ツー・オー リテイリング㈱と経営統合。
これより照会する財務3表等々は、正直、合ってるのか怪しい部分もあります…。
決算短信から引っ張ってきた情報と、そこから自力で計算したデータも混ざっております…どうぞ悪しからずm(_ _)m

貸借対照表(バランスシート)

14年2月期イズミヤの貸借対照表(バランスシート)

損益計算書(PL)

14年2月期イズミヤの損益計算書(PL)

キャッシュフロー計算書

14年2月期イズミヤのキャッシュフロー計算書
・営業活動によるキャッシュフロー … 【+】
・投資活動によるキャッシュフロー … 【-】
・財務活動によるキャッシュフロー … 【-】
この「+、ー、ー」というのは、優良企業に多いキャッシュの動きだそうで、
営業活動で稼ぎだしたお金を、投資・財務活動に充てています。
『本業でしっかり稼いでいる』 → 『投資するお金を調達できている』 → 『売上をつくるために必ず必要な「投資」ができる』 → 『投資ができているので本業で稼げ、また投資に繋げることができる』・・・というサイクルがここで表れています。
決算書短信より、投資活動・財務活動のマイナスの原因を、
大きい額の項目だけかいつまんで見てみます。

投資活動によるキャッシュフロー

・「有形固定資産の取得による支出」が(前年期)△2,619、(今期)△5,206となっていることから、新たに5店舗オープン、生産効率向上を目指す新工場稼働などが響いたのでしょう。
・「短期貸付けによる支出」が(前年期)△2,674、(今期)△2,430 となっているのも大きな要因ですね。誰にお金を貸しているのでしょう…?

財務活動によるキャッシュフロー

・「長期借入金の返済による支出」が(前年期)△26,885、(今期)△16,947 と、大きな【ー】の原因となっています。
・「社債の償還による支出」が(前年期)△5,989、(今期)△9,241と、これも大きな額ですね。これは、社債の期間が終了し、社債を購入した人にお金を返すものです。逆に「社債の発行による収入」は、前年期は8,171だったのに対し今期は689だったのは大きな減益…変化だと思います。
 

BSとPLの規模比較

14年2月期イズミヤのBSとPLの規模比較
2014年度2月期の総資産(総資本)からどれだけの売上が出たのかを表す図です。
資産以上の売上高を生み出せていますね。
この図で見ると、当期純利益が小さく見え、がんばれよと応援したくなるようなサイズです…が、利益はちゃんと出ています!

以上の情報から色々分析してみました

14年2月期イズミヤ決算書の分析(色々)
売上にしめる原価の割合、つまり売上原価率が上がっています。(=利益率が下がっている)
この理由は、「原価が上がった/売値が下がった」のうちのどちらか…のはずです。
原価は前期に比べ、今期は下がっています。なので、売値が下がったのだと推察します。
イズミヤでは「ええもん安い」を基本方針として掲げており、ここを過剰な値引きをするのではなく、効率的に生産→適正な価格で販売できるようにPBを作って原価削減に努めているようです。
また、競合との価格競争も激化していると決算短信にも書かれています。それに引きずられないためにも、高品質商品を生み出したりすることも並行して行い、利益率を上げていこうとしている最中と言えるでしょう。
食料品は毎日買うものだから「安い」で顧客に提供し、その他は「安くて良質」~「少し高い分さらに良質」で売っていくのでしょうか。塩梅が難しいところだと思います。。
地域顧客を惹きつけるためには、「現地化」が、今後さらに重要なポイントとなるでしょう。