インターンに参加した後のお礼の送り方、メールの書き方をまとめました

企業や社員の方々から多くのことを学べる貴重な機会をいただいたインターンシップ。
感謝の気持ちを伝えたい!と思っている人も多いのではないでしょうか。

企業側も沢山の時間とコストをかけてインターンを開催していますし、感謝の気持ちを伝えてもらって嫌な気持ちになる人はいないでしょう。ですが、現状、形式的に「お礼状を出さないと無礼なヤツだと思われるから一応出しておこう」というのが透けて見えるようなものが多いのも事実です。せっかく丁寧に文章を考え、書いた手紙も「形式的に書いただけの手紙だ・・」と受け取られてしまうのはすごくもったいないです。相手は同じ人間ですので、「どうすれば感謝の気持ちが伝わるのか」を念頭に置き、相手の顔を思い出しながら書きましょう。相手があなたから受け取った手紙を読み、あなたと過ごした時間を思い出せたのなら、そのお礼状はマニュアルに沿って書いた無難なお礼状とは違い、深く印象に残るでしょう。
また、「感想を聞きたい」「次年度の参考にしたい」と思っておられる人事担当者の方もいらっしゃいますので、お礼と同時に感想を伝えるとよいでしょう。

手紙でのお礼の伝え方(お礼状)

「丁寧に」「敬語」「失礼がないように」
お礼状を出す際の便箋と封筒の選び方

お礼状の記載例

1.頭語

 頭語とは、手紙のはじめにくる言葉で、結語とセットで使います。
 「拝啓」や「謹啓」が頭語で、それぞれ「敬具」「敬白」が結語となります。
 前略は前文を略します。という意味ですので、目上の人には使わないのが一般的です。

2.挨拶と名乗り

 本題に入る前に挨拶として記す「挨拶文」と、いつ、どこでお世話になったのかを伝え、自身の学校名、学部、学科などを述べてから本題に入りましょう。

3.本文

 本文は印象に残ったこと、勉強になったと感じたことなどを具体的なエピソードを交えて、感想と感謝を伝えると、より相手に伝わるでしょう。手紙を書くときの一般的なマナーに注意しながら本文を書き進めていきましょう。
例えば、相手の会社の敬称である「貴社」という言葉が改行などで離れてしまわないようにできる限り、文末に書かないようにしましょう。相手の個人名なども同様です。

4.結びのあいさつ

 最後に重ねてお礼の気持ちと今後の繁栄と活躍を祈る言葉で結び、最後に頭語に対応する結語をいれます。

5.日付

 年号・月日まで書きます。

6.署名

 学校名・学部・学科・フルネームを書きます。

7.宛名

 株式会社まで略さず書き、次の行に「部署名」と「相手の名前」敬称を書きます。

1day インターンでもお礼状を出す?出さない?

お礼状は必ず出さなくてはいけないものではありません。特に、夏や冬のインターンに比べて、1日完結型などの短期のインターンでは、出している人は少ないです。周りが出さないから、「面倒だから出さない」と考えてもいいのですが、多くの人が出さないから、あえてお礼状を書くというのも他との差別化に有効でしょう。そもそものお礼状を出す意味を考え、出す、出さないというのもいいのではないでしょうか。

お礼メールを送る

  1. 時間を割いてくれた企業へのお礼
  2. 面接官への印象付け
  3. 自己アピールの機会になる

お礼メールを送るタイミングは?

一般的にメールでお礼を伝える場合、「翌日まで」に送るのが良いでしょう。可能であればインターン終了当日の夜~翌日中には感謝を伝えるようにしましょう。早くにお礼を伝える理由としては、インターンに参加して見た事、感じたことに対して新鮮な気持ちの間に伝えたほうが、企業側にとっても嬉しいものです。

お礼メールには何を書けばいい?

お礼メールというからには、企業へのお礼を記載することはもちろん必須ですが、多くの学生が同じようにお礼メールを送る中で、2.面接官への印象付けや、3.自己アピールということも考えるのであれば、一般的なお礼メールとは差をつける必要があります。当たり障りのない文章だけだと、どうしても印象に残りづらくなります。今回のインターンで学んだこと、印象に残ったこと、身につけたスキルや成果・反省などを含め、自分の言葉で書く事をおすすめします。担当の方がいた場合には、個人名を出すのも、思い出してもらいやすくなるでしょう。
また、企業側からしても今回のインターンに参加したことで学生にとってプラスに働いたのか、興味をひかれるものがあったのか、なかったのか、などは気になるところです。自分がどんなメールをもらうとその人のことを忘れないか、興味をもてるかを考えてみるのもよいかと思います。

お礼メール サンプル

1)件名:インターンシップ受け入れのお礼
2)宛名:株式会社(会社の正式名称)
     ○○部○○課(人事部採用課など部署名などが分かる場合に記載し、役職も分かるのであれば記載しましょう)
○○様(相手の氏名:フルネームがわかるのであればフルネームで記載)
3)本文
挨拶文(初めてご連絡させていただきます、お世話になっております等)
名乗り(○○大学○○学部の○○○○(名前)でございます)
本文(伝えたいことを率直に丁寧な言葉で)
4)署名(自分の所属や氏名、連絡先等)